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ようやく連作短説が完結した。

以前から断片的に書き溜めていたものだったのだけど、22編の形にまとめるのは、思っていたより骨が折れた。

一応、Tarot Cardの大アルカナの持つ意味になぞらえてテーマとしているのだけど、テーマを追い、かつ、連作内のシリーズとなる「白雪姫異聞」は、一部で短説単体としての完結性が怪しくなってしまった。自分の力量のなさを痛感した次第。

また、Tarotの意味とは別に、作品の共通テーマとして「人とのつながり」と「短説落語(小噺)」の二つを軸にしていた。これの方の評価は、読者諸兄からのご意見を待つほかない。




さて、テキスト版とPDF版との二つの形式で公開したのだが、完成版はPDFの方である。テキスト版と比べると、誤字脱字の訂正のほか、助詞の使い方などの言い回しに一部変更がある。と言っても、22編を通して4か所ほどであるが。で、敢えてテキスト版は(誤字も含め)そのまま残しておくことにした。



テキスト版は、やはり本来の短説のスタイルと比べると違和感が大きすぎる。視覚的な問題だけでなく、視線移動の違いが大きい。これは以前から、従来の縦書き出版物と横書き作品との比較論があったが、それを改めて自己認識することとなった。横書きだと、文字が「飛んでいく」ような感覚がして、校正をしても、助詞の使い方とか、修飾語の位置とかの検証が「軽く」なっているような気が、私自身しているのだ。

たとえば今書いているような散文だと、まず、文脈の分かりやすさを最優先にして言葉を構築している。しかし、小説や韻文では、むしろ、意図的に隠して書くのだけれど、これは横書きだとちょっとやりづらい。たとえて言うなら、横書きは照明の明るい、家族連れやランチを食べに会社員がやってくるファミレス。縦書きは、ちょっと照明を落とした、常連客の集う飲み屋の感覚なのである。

喩えが下手で恐縮だが、そういったわけで、今後は、小説については縦書き形式で発表して行こうと思う。

PDFはデータが重いので、いつまでこのサーバーでお世話になっていられるかわからないが。


2010/11/21(日) 23:29 席亭雑感 記事URL COM(0)
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