…一か月空いてしまった。
前回のログ(観音崎散歩)の後、神戸行を決意し、調査、手配などで忙殺されていた。
名付けて
「一人修学旅行in神戸」
以前から行こうと思っていた街ではあったが、
このところの「ちぃ散歩」的な行動力を発揮して、夜行バスを使って行ってきた次第である。
その詳細については、「鶏肋亭別館」にupしてあるので、そちらをご覧いただきたい。
到着した時は、雪だった。
地元の方の話では、神戸で積雪は珍しいとの事。
日ごろの行いが悪かったのか…。
しかし、午後からは天候回復。幸いにして、目的の一つであった夜景を堪能することができた。
実際に神戸に行ってみて分かったのは、
神戸と横浜は似ている、ということである。
街の歴史や環境が似ていることもあるだろう。
開国によって漁村だった村が外交、貿易の拠点として発展していったこと。
そして、共に小高い山を背景にしている、内海の港であるという地理的要因である。
人や物が集まってきて拡大した町である。
だが、似た境遇である東京の雰囲気とは、はっきり異なっている。
東京は街の複合体で、やってくるものを貪欲にに吸収している。
夢を抱いてくるものもあれば、光に背を向けて潜り込んでくるものも多い。
そして、互いの権益を固守するかのように、毛羽立った気で満ちている。
それが、東京という街複合体の側面である。
しかし、横浜・神戸には、その毛羽立った気が少ないのだ。
街が明るい開放的な情緒に満ちている。
同じ関西でも、京都や奈良とは明らかに異なる。
人が街の雰囲気を作り、街が、人を呼ぶというスペクトラムによって、それぞれの都市の個性は、ますます際立ってくるのであろう。
話は変わるが、ここ十数年で雰囲気が変わった街として、中野と秋葉原が挙げられる。
どちらも、一般にはサブカルチャーと呼ばれる風俗が根付き、それによって、既存の町に加えて新たな街の顔が重なっている。
どちらも、わたしにとっては四半世紀前からなじみの街である。
街が変貌したことに寂寥感はない。
寧ろ、今後が楽しみである。